■ 第2回 ■ 年齢に関する問題

今日は年齢を使った問題だよ。
 今Aさんは11歳、お母さんは39歳です。お母さんの年齢がAさんの年齢の2倍になるのはいつでしょうか?

  

Aさんは11歳だから、2倍だと22歳だね。あれ、もう2倍をこしてるよ。

  

スーちゃん、Aさんの年齢はずーっと11歳じゃないよ。Aさんもお母さんも同じように年を取るよ。

  

そうかあ…。

それじゃ、下の様な表で考えてみて。


  

だんだん2倍に近づいていくね。でも、どこまでやればいいの?

そうだね、それじゃ、マッシーはどうやってやる?

  

私は、方程式でやるわ。今からx年後の二人の年齢を考えると、 Aさんは、(11+x)歳、 お母さんは、(39+x)歳よね。だから、 2(11+x)=39+x の関係式ができるわ。

  

式の意味は分かったけれど、僕には計算できないよ。

そうだね、それじゃ、この図で考えてみて。x年後に、母がAさんの2倍だからこんな感じだよね。


  

年齢の差はいつでも、 39-11=28 (歳) なのね。

  

そうか、お母さんがAさんの2倍ということは、xと11の和が28に等しくなるんだね。だから、xは17だ。

  

17年後だと、Aさんは28歳、お母さんは56歳で、ちょうど2倍になるわね。

どんな計算をしたか、まとめてみようか。
最初に、年齢の差を出すために、 39-11=28 を計算したね。次に、 次にAさんの年齢11を引いて, 28-11=17 としたね。
つまり、 39―11×2=17 を計算したことになるよね。これって、マッシーが作った方程式を解くときの、 x=39-22 (x=35-11×2) と同じなんだよね。

  

本当だ、方程式の中に、解き方のヒントが隠れているんだね。

それじゃあ、今9歳の弟がいて、お母さんが弟の3倍になるのはいつか考えてみて。

  

さっきと同じように図にすると、こんな風になるわね。


  

そうか。 年齢の差 39-9=30 は、x2個分と、9が2個分だね。 この30から9の2倍を引いて、2で割ればxが求められるよね。

そうだね。つまり、39から9の3倍を引いて、2で割ってるんだね。マッシーがやったような方程式にすると、
3(9+x)=39+x  になるよ。これを計算すると、
   2x=39-9×3
   x=(39-9×3)÷2
となって、同じ計算式になることがわかるね。
それじゃ、同じような問題を出しておくから考えてみて。

【問題1】 今、父が34歳、子どもが2歳です。父の年齢が子供の4倍になるのは何年後ですか。


【問題2】 現在Aさんは12歳で、母は42歳です。母の年齢がAさんの年齢の6倍だったのは今から何年前だったでしょうか。


【問題3】 現在Aさんは4000円、Bさんは10000円の預金があります。2人とも、毎月200円ずつの預金をすると、何か月後にBさんがAさんの2倍になるでしょうか。


 *答は表示しません。自分でやってみてください。

第2回